21世紀に入ってから大学教育を推進・改革するためのいくつもの公的事業がなされてきた。大学教育推進プログラム(AP事業)、大学間連携教育推進事業、グローバル人材育成支援事業、博士課程リーディングプログラム事業、これらの採択をつうじてそのすべての目玉となるシステムを外部発注や商品によらず、自主開発し稼働させてきた。結果当然、その比較的難度の高い仕事をつうじて技能が修練された。いまここに教学比較IRコモンズが大学のためのpro Bono事業として提供するDXシステムとは、そのノウハウを、かつてのすべての申請書で記したとおり、全大学向けて還元する機会を設け、その義を通すことを企図したものである。
とはいうものの、大学にはそれぞれの個性があり、規模も、求める性質や諸環境も細かく異なっている。そのためこのDXシステムはアプリをインストールすればすぐ動くというようにはいかず、全大学に向けて、ということはおのずと強く必要を求められ、とりわけコモンズというコンセプトを理解していただける大学から確実に、ということになる。
以上のような経緯もあり、これは単なるIT企業の掲げる商品とは異なる性質をもっている。並べて比較する(あえていわせてもらえれば、比較できる)対象ではない。ご検討にあたってはその点、ご理解いただきたい。
どのような点で比較にならないのかは、つぎのような場合にご相談いただきたいということで言い換えることができる。
・他の多くの大学で運用されている同様のシステム、つまり商品では物足りないと思っている場合
・見積もりが予算に見合わないけれどもどうしてもこれらのシステムの必要性を感じておられる場合
・予算はとれるとしても、諸商品がどうも妥当な価格とは思えない場合
・システムが複雑そうで使いこなせないのではないか、あるいは余計な仕組みが多すぎるという不安がある場合
・運用していくなかで生じてくるさまざまな付加的機能を拡張させたいときに柔軟に対応できるシステムであってほしい場合
・ユーザーインターフェースを中心に自大学にあったかたちに自由に改良して使っていきたい場合
など。
昨今、こうしたシステムの仕組みのアイデアやデザインを安易にコピーして商品化しようとする手合いが横行しているため、このインターネットの場ではこれらの具体的なかたちや詳細を提示すること控えますが、当コモンズのDXシステムはつぎのようなベースシステムとサブシステムを、各大学の性質にあわせて必要なだけ組み合わせて稼働させることができます。
・教学マネジメント基盤としての学修状況チェックシステムと授業アンケートの双方向ベースシステム
・教学マネジメントとしての全学学修成果把握サブシステム
・学修と学習を支えるポートフォリオ・サブシステム
・ディプロマ・サプリメント運用サブシステム
・ALCS各種調査コントロール・サブシステム
・ALCSプログラム・コントロール・サブシステム
・その他、個別用途に応じたサブシステム
どうぞご関心と必要に応じてご相談ください。当システムが適合するかどうかの検討も含めて対応いたします。